one small touch

one small touch。日々の思考や行動に一手間加えることで、素敵な女性にね。私はなりたいです。

【映画】君の名は。(いまさら)

今さらなのですが、君の名は。を観てきました。

 

 RADWIMPS新海誠!!!!!!!!!!!!

(プラス神木隆之介くん・・)

 

何て、恐ろしい程好きな人たちの作品・・と、本当はずっとずっと観たかったはずなのだけど、どうしても不安で、そして意地を張って観に行かなかったのです。

何その気持ち悪い感情と思われるのは重々承知なのですが、観てしまうことで、大好きだった「秒速5センチメートル」の夢(これはもう完全に夢としたか言いようがないくらい気持ち悪い気持ち)が何となく壊れてしまう感じで、ハイパー不安になっていたのでした。

 

「秒速」は大学生の時に確か観て、気持ち悪いくらい執着して、美しすぎて悲しすぎて一つ一つのシーンを食い入るように観て、最後までどうしようもなくえぐられるように報われない、けど圧倒的な青春・中二病感、でも美しい(2回目)、とにかく衝撃的だったのです。

この映画は「男の夢」「男なら分かる」みたいに言われることが多かったようだけど、そんなこと言う奴らを女だって上書き保存できねえよと横目で睨みつけ、何度も何度も観た、思い出の「秒速」。

 

そんな、そんな思い入れの詰まった作品と、「君の名は。」は明らかに違う雰囲気を醸し出していて、ネガティブ要素が全然なくて、SFチックな映画だと思っていたから。何となく、映画のイメージに付随して思い出まで変わってしまいそうな気がしたから。

 

言の葉の庭」も、最後は前に進むけれど少し物悲しい、雨の降る静かな雰囲気が好きだったのでとても好きで・・。

何より、新海誠監督の言う「愛に至る以前の、孤独に誰かを希求するしかない感情の物語だ。誰かとの愛も絆も約束もなく、その遙か手前で立ちすくんでいる個人を描きたい。」

という、これまた震えるくらい中二感(褒めてます。大好物です。)を感じる制作意図がとても愛おしくて、大切な気持ちで観ていたのです。

 

だんだん書いていて自分が気持ち悪いなって思ってきた・・けどやめない!溢れる。

 

「何か色々言っているけど、そろそろ観に行こうよ」と誘ってもらえなければ、流行りに流行ってしまった「君の名は。」を観に行く不安も勇気を持てず意地も捨てきれず、ウジウジしていたままだったと思うから、行ったのですが・・

 

うう・・2人が会えて本当に本当に嬉しくて、終わった瞬間ずっともうおめでとう!!!!ありがとう!!!!とげっそりするくらい高揚してしまいました。

もう瀧くんと三葉が会えたことと、重ねて「秒速」の貴樹くん(こう呼ばないといけない気がするの)と明里がやっと会えたのねええええええええええええええええおめでとううううううううううと、見終わってすごくぐったりしていた記憶があります。

 

もちろん終わりに至るまでもちろん好きなシーンもたくさんありました。

RADWIMPSもあまりにも好きすぎて、そもそも開始音楽がかかった瞬間にもう泣いていたけれど。おばあちゃんを担いで行くシーンや、奥寺先輩の圧倒的にな先輩感や、まあとにかくたくさんあるんですけど(ものすごく省略)、とにかく最後がああなってよかったです。

 

すれ違い続けて会えなくて探しているものが何かも分からなかった2人が会えたことで、貴樹くんと明里も浮かばれたと思うのです。すれ違った瞬間、振り向く前の2人が描かれたときの緊張感が・・蘇る・・。

 

書きながら疲れてきたのでやめますが、とにかく、浮かばれた。

よかったです。ありがとうございました。最後は雑です。とてもいい映画でした。

 

監督の「アニメ界に新星現るなんて言われていますが、僕は10年以上アニメを作っていますから・・」みたいな受賞コメントが大好きです。気持ちわるいファンでごめんなさい。

 

念のため書いておきますが、この中で作品に対して使う「気持ち悪い」は最上級の褒め言葉です。

自分が気持ち悪いくらいぐじゃぐじゃに混乱してタイムワープさせられるくらいかき乱される気持ち悪い!!!!映画です。大好き。