【美術館の楽しみ方】
11連休が嬉しくて嬉しくて♡
色々考えますが、やっぱりお休みは嬉しいです。
ちゃんとそれなりの時間に起きて、お掃除お洗濯本を読んで、外でも新しい本を読んで夜は飲んで、これでもまだまだお休みと思うと。嬉しい。
でも、この11日のお休みを貴重がる生き方がいいかどうか、憧れるかどうかはまた話すとして。
美術館の楽しみ方について少し考えたいと思います。
私は、美術館は基本的に一人で行くのが好きです。一人で黙々と眺める。
そうしている時に、目線を4つ持つようにしています。
1つ目は当たり前だけどその絵を鑑賞している自分自身。
今この時代、自分の状況、自分の趣味思考、その絵を見ている場所(どの国、どの美術館・・・)そういった全てを含めて自分が何を感じるか。
自分に取ってどんな影響を与えるか、どんな印象を持ったか、それによって自分は何を考えるか。
ここで直感的に感じたものを忘れないまま、次の目線、次の目線、と移るようにしています。
2つめは作者。描いたときはどんな状況だったか。
時代背景、生活状態、健康状態、年齢、どれだけ世の中で認められていたか、仲間がいたのかどうか。
これは絵を観るだけでは分からなくて、予習していったり、当日のガイド・音声ガイドで聞いてみたり、復習したり。
状況を知ることで、何でこの絵を描いたのか、何で描こうとしたものをこう描いたのかが少し分かるようになります。
3つめは絵のモデル。
作者との関係性(異性である場合は恋愛関係であることが多いけど、そうでない場合も)、その状況・関係はどうして作られたか、作者の思いをどう受け止めているか。
個人的に一番気になるのは、モデル自身が何を考えて佇んでいるかということです。
自分の全てを晒すつもりでないと、全身全霊で臨んでくる芸術家に向き合えないと思いますが、そのときに恥じらいを感じているのか、それこそ官能的な気持ちになっているのか。
考えるとわくわくします。そういう願望でもあるのかなあ。
最後は、自分以外の観客・評論家がどのような目線で観ているのか。
自分の主観を排除して色んな可能性を考えることで、より深く感じることができるような、そうでないような。
何よりも、私は主観だけになれるほど勉強をしている訳ではないから、思い込まないようにしています。
こうしてみると考えてばかりで美術館って楽しくなさそうに聞こえてしまうかもしれないけど、そんなことないと思うんです。
時代背景を知って、その絵を観て、作者・モデル・観衆の気持ちになって、一つの時代を味わうことが出来る。
だから、美術館に行くとその時代を感じて、いつもいつもドキドキしています。
下手に男の人とデートするよりもずっとロマンチックで、色んな気持ちを味わえる。
なんて、実際に言ったら怒られちゃうかもしれないですけどね(笑)