【美術】モディリアーニ・POLA美術館
15日まで開催していたの「モディリアーニを探して」という展覧に行ってきました。
場所は、箱根のPOLA美術館。
モディリアーニに興味を持ったきっかけは、昔気になっていた人が好きだったから(笑)
当時の私は好きになった人がきっかけで色々なことに興味を持ち、そうやってアンテナを増やしてきた単純な学生でした。結果的に興味の幅は広がって、良かったと思っています(思い込みかな)。
そうして興味を持ったモディリアーニも、絵を少し観ただけで、「なぜこんな顔長いの?」「なぜみんな目がブルーグレーなの?」「みんな寂しそう」と思う印象を抱くと思います。
ずっとそう思ってある意味不気味とすら思っていただけに、割と近場で観られるということで、絶対に行きたいとせがんだのでした。
いつも通り音声ガイドを借り、黙々と観る。。。
モディリアーニは、自分の人生が限られていることを知っていた。
そんな限られた時間の中で、誰の何を表現するか。
私には正解は分からないけど、実際に観て思ったことは・・・
- 人よりも早く終わることが分かっていた人生。その揺るぎない事実の中で、愛すべき人々(あるいはあまり関係のない人も)を描くという事実そのものが、彼に取っては生への羨望であり、自分自身への絶望を形にしていたように見えた。その気持ちがあるからこそ、どこか悲しげな、将来がくすんで見えてしまう・見ることができない、ブルーグレーの目で人物を表現したのか。
- 本来は彫刻を志していたが、それも自身が原因で挫折せざるを得なかった。そのことへの絶望もあるように見えた。
- ただ、未来を見ていないような目ではありながら、確実に彼とモデルとの間で心が繋がっている。彼にとっては、目で見えることよりも、心で感じていくこと繋がっていくことの方が重要だったのかな。
- 子供の絵は今回は展示にはなかったけれど、彼は子供の絵には目を入れるんです。子供は、たくさんの未来や可能性があって、しっかり目を見張って生きていくべきだというメッセージがあるのでは・・・
こんな感じでしょうか。
この感じ、本当に美術館を満喫したー!!!って勝手に思うんです(笑)
画家の人生を味わわせてもらった感覚!!!!!ぷはー!!!!
この日は雨がすごかったけれど、ちょうど小雨になっていたので、観賞後に美術館の裏道をお散歩しました。
これだけでも、行って良かったなあと思えるくらい、空気が甘くておいしくて素敵な場所でした。
久しぶりに、空気って甘いんだなあって思った!
シャガールもカンディンスキーも予期せず見られて幸せだったし。
以降はこんな展示みたいです。
シャガール・マティス・ミロ・ダリとなると、行くだけで不思議で現実離れしちゃうかもしれませんね。
楽しみだな。
instagram elica1114